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脱毛に関して…
アキの脱毛に関して、本当にたくさんの方にご心配頂きました。
まだ完全には治っておりませんし、現在も薬での治療は継続中ですが、
アキや、お友達になった方のリスちゃんの脱毛などに遭遇して、調べられる範囲で
ネットや本で見つけた、それらしい症状について書き記しておこうと思います。

アキが先日行った病院で、先生に言われた病名は『代謝性脱毛』。
奥から本を持ち出して、写真まで見せて説明してくださいました。
そこには、本当にアキの尻尾とまったく同じ尻尾の写真が…。

『代謝性脱毛』
 尻尾やわき腹、四肢などに限界明瞭な脱毛がみられる。かゆみや炎症はなく、
栄養のバランスがとれた餌にすることにより、発毛することが多い。
このような代謝性疾患と思われる症例には二次感染として真菌感染がみられることもある。
これらの原因には、ホルモン的なものも関与していると考えられている。
脱毛に関して…_e0131947_2261033.jpg


そして調べていくうちに『代謝性脱毛』に類似した『栄養性脱毛』というものもあることを
知りました。同じものなのかは正直分かりません。
代謝性脱毛と比べると、栄養性脱毛はもう少し明確な説明が多かったり、
発生部位が異なったり。

『栄養性脱毛』
 蛋白質の摂取不足によって起こる典型的な脱毛症です。
脂肪の多いひまわりの種やドッグフードなどの食餌による肥満に加えて、
運動・温度・湿度などの環境要因やホルモンが関与していると考えられています。
脱毛は、臀部、大腿部、尾部に発生します。適正な栄養を与えることにより、
改善される場合も多くあります。
脱毛に関して…_e0131947_2262161.jpg


共通して言えるのは、どちらも栄養障害(障害というとちょっと語弊があるかな…?)から
生じる脱毛であることですかね。
病院の先生は、シマリスは野生動物をペット化したものであるため
明確な診断は(とかく脱毛に関しては)難しいことが多いというお話でした。


ここでもうひとつ、飼育環境による問題からの脱毛という点で類似しているものを
あげさせていただきます。(長いうえに写真なしです)

『内分泌性皮膚炎』
 飼育環境の温度や湿度、日照時間、餌の不適切などが原因でホルモンバランスが悪化し
脱毛がみられます。バランスが崩れることで脱毛を伴う疾患を起こす可能性がある
ホルモンには、「甲状腺ホルモン」「副腎皮質ホルモン」「成長ホルモン」「性ホルモン」が
あります。
適切な治療をしても、換毛期やホルモンバランスが変化する時期(繁殖期など)を
迎えないと毛が生えてこないことがあります。
症状は、わき腹や尾、お尻、鼠径部、四肢などに、左右対称に広がる境界のはっきりした
脱毛や薄毛がみられ、その多くはかゆみや炎症を伴いません。



そして、やはりネットで情報を集めていたところ、、
とあるシマリス用掲示板にこういう書き込みがされていました。

『腰回りの毛が禿げ気味、尻尾もスカスカなんだけど病院行った方がいいかな?』

この書き込みに対しての反応が以下です。

『うちの子が1年目の時に、これぐらいの時期に脱毛して病院行ったんだけど
秋から冬にかけて病気とかではなくて、生理的に脱毛する個体もいるって言われたよ。
一応、薬もらったけど全く効果なかったし冬が終わろうとしてても、
背中に10円禿が2箇所と尻尾がスカスカは治る気配がなかった。
でもGWの頃にはフサフサに戻ったよ。それから、3年目の現在までフサフサキープしてる』


ちなみに、この書き込みは数年前ですが10月頭のもので、
病院へいくことによるシマリスへの負担を考えた上で他の対処方を探していた様子なので
恐らく質問者のシマリスさんが脱毛していたのは、もう少し前の時期になるかと思います。

微妙に斜めの道へ逸れてしまいそうですが、『内分泌性皮膚炎』に関して。
これはハムスターの病気についての文献から見つけたものですが。

『内分泌性皮膚疾患(ないぶんぴつせいひふしっかん)』
全身の毛がぬけ落ちるように脱毛(ハゲ)し、体重も減少する。多飲多尿傾向がある。
高齢のハムスターに発症しやすい。
→副腎疾患による脱毛

腰・背中・下半身(特に生殖器周辺)に左右対称の脱毛(ハゲ)が見られる。
メスのハムスターに発症する。
→性ホルモン性脱毛

原因として、副腎疾患による脱毛は
• 副腎にできた腫瘍による内分泌の不均衡
血液検査できないため原因特定は難しい。ニキビダニ症(アカラス)を併発することも多い。

性ホルモン性脱毛は、
• 卵巣や子宮の疾患による性ホルモンの不均衡

これらに関しては、シマリスにも当てはまることなのかはわかりません。


あとは…、そうだ。
忘れちゃいけない、栄養障害による脱毛としてもうひとつ。
『蛋白欠乏性脱毛』
 1歳未満の幼若なものの大腿部にみられる脱毛、薄毛などの皮疹が特徴で、
タンパク質の欠乏によるものと考えられています。
特に子供は大人と比べてやや多くのタンパク質が必要です。


これを知ったから、アキの状態が良くなったのかと言えば、そういうわけじゃないですが
いくつかの可能性を知っておくことは決して無駄ではないと思い、調べました。
細菌や寄生虫などのように原因がはっきりわかるものではない脱毛に関しては、
治療法がこれといって確立しているわけでもなく、病院の先生も手探りというお話で
当然、この情報についても ああしなさい、こうしなさい と明確に示されてはいません。
ただ、こういうものがあるんだ、こういう可能性もあるんだ…そう知ることで
少しでも参考になれば、希望が持てれば…そう思い、集めた情報を記事にしました。

都合が悪ければ削除する可能性もありますが、同じ悩みを抱えている方にとって
役立てれば幸いです。
by kiran00 | 2008-11-10 22:46 | シマリス
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