祖父の命日
もう4年も前になるでしょうか。






急に携帯に電話がかかってきて、祖父の危篤を告げられたのは。

病院へいくと、生命維持装置でようやく生かされている祖父の姿がありました。
脳梗塞でした。

一気に脳の血管がダメになったそうで、恐らく祖父自身は苦痛も何も感じなかっただろうと
先生に言われました。
当然、意識はなく、大柄な祖父の体はベッドいっぱいに力なく横たわっていました。


私は、親元から離れ、祖父の元で育てられた時間がありました。
食べ物がとても大切なもので、それは米粒ひとつだって無駄にしていいものなどないと
教えてくれたのは、戦争を生き抜いた祖父でした。

祖父が亡くなった当時、息子はまだようやく少し話せるようになった位で、
次に祖父に会うときは、きっと言葉が出てきた息子に喜んでくれるだろうと
楽しみにしていた矢先の出来事。

まだ会えると思って、祖父と父の確執もあり、あまり遊びにいけなかったことを悔いました。


いつも忙しい人ばかりの一族で、同じ県内に住んでいるのに集まれるのは年2回という
そんな状況で、どういうわけか全員の休みや都合があったその日、
一族みんなに看取られて、祖父は最期に涙を流し息を引き取りました。

私が命の灯を消していく祖父に近寄ることも出来ず泣いていたその時。
まだ父親の腕に抱かれていた1歳少し越えた程度の小さな息子が、
私の背中を何度も何度もベッドの方へ押しました。

今でも、鮮明に覚えています。


そんな息子が、うーちゃんの死を聞いて、声を震わせて平然を装い、
いつ死んだの? なんで死んだの? どこで死んだの?と聞きました。
顔つきは、いつもと同じような、でも無表情な息子。
話すときに、少し喉に声を詰まらせることに気付いて、息子に聞きました。

うーちゃん死んじゃって、悲しいの?

すると、息子は堰を切ったように顔をクシャっとして泣き出しました。
まだ5歳だけど、心の痛みは大人も子供も変わらないんだなと思いました。


そして。

うーちゃんの命日となる今日、5月21日は
祖父の命日でもあります。

不思議な縁ですね。祖父がうーちゃんを、迷わないように連れて行ったくれたと
信じようと思います。
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by kiran00 | 2008-05-21 20:02 | ハムスター
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